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2019.10.03 | スタッフブログ
「Oracle Code One 2019」に参加しました

皆さん、こんにちは。
Java開発事業部の津波古です。

今年も9月16日~19日の4日間、米サンフランシスコで開催された「Oracle Code One 2019」(以下CodeOne)に参加してきました。

CodeOneはJavaを中心として日々様々なテーマでテクニカルセッションやハンズオンセッションが行われます。
また、BoFセッションや展示ブースでは世界中から集まるデベロッパー同士が積極的に技術交流をします。

弊社ではJava技術に関する最新動向のキャッチアップと国内外デベロッパーとの交流のために、毎年継続してCodeOne参加をしています。今年は産業第2グループの神谷さんと私の2名で参加しました。

 

CodeOneの基調講演では、前半は未来技術についての登壇があり、後半にはメインであるJavaに関する話がありました。
未来技術は量子コンピュータについてで、量子ビットの考え方をドーナツに例えて説明するシーンが印象的で大変理解しやすかったです。
後半のJavaについては、Java13のリリース発表からGCパフォーマンスの話、JCPの今後の方針やOpenJDKで進めているプロジェクトの話がありました。

数あるセッションの中で、今年特に多いと感じたのは「GraalVM」に関するセッションでした。
GraalVMはOracle社が開発している多言語ランタイムです。
GraalVMには「NativeImage」という機能があり、Javaコードをスタンドアロンで実行可能なファイルに事前コンパイルします。
JavaVM上でアプリケーションを動作させるよりも、起動時間が短縮されメモリフットプリントも軽くすることができます。
このことから、GraalVMはマイクロサービスやサーバレスアーキテクチャに活用することでパフォーマンスや運用面においても大きなメリットを得ることができると考えられます。


最終日は日本からCodeOneに参加している人達が集まり、恒例の蟹パーティー(通称KaniOne)が開催されました。
蟹を食べながら今年のCodeOneの感想を語ったり、また国内トップエンジニアやCodeOneセッションに登壇したスピーカーから話を聞けるなど大変貴重な時間となりました。

Javaは昨今いろいろなゴタゴタがありましたが、依然として重要なプログラム言語でありプラットフォームです。
OpenJDKを中心として各ベンダーがJDKのディストリビューションを提供しています。
各ベンダーがデファクトスタンダードを目指してしのぎを削って競争することで、Javaがより洗練され、これまで以上に早く進化し続けることを期待します。

また来年のCodeOneが楽しみです。

<神谷さん>

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