BLOG

スタッフブログ

2025.08.15 | スタッフブログ
「Developers Summit 2025 Summer」に参加してきました!

こんにちは。第一ビジネス部の安里です。
7/17(木)、18(金) に開催された「Developers Summit 2025 Summer」に第一ビジネス部の古謝さんと一緒に参加してきたのでレポートします。

■Developers Summitとは
Developers Summit(通称デブサミ)は「デベロッパーをスターにし、世の中のアップデートを加速する」をミッションに開催されるオフラインイベントです。参加費は無料となっています。
今回の会場は東京・JPタワーでしたが、9月には大阪や福岡でも予定されています。
本イベントでは、2日間にわたって「エンジニアの事業貢献を応援するカンファレンス」というテーマのもと、ソフトウェア開発に関する幅広い分野のセッションが開催され ました。セッションの他には、展示や物販、スタンプラリーや懇親会などが行われました。
また「Ask the Speaker」というセッションの登壇者への個別挨拶やお話ができる機会も用意されていました。

Developers Summit 公式サイト
Developers Summit(デベロッパーズサミット)
Developers Summit 2025 公式サイト
Developers Summit 2025 Summer(2025.07.17-18)

■セッション
今回のDevelopers Summit 2025 Summerでは、1回30分(朝一だけ40分)のセッションがA〜Cの3会場に分かれて開催されました。
各日10時から17時10分の時間帯に 合計48のセッション が開催されました。実際のタイムテーブルは以下になります。

タイムテーブル
Developers Summit 2025 Summer(2025.07.17-18)

各セッションには定員が設けられており、基本的には事前に予約をして参加します。HP上ではほぼすべてのセッションが満員となっていましたが、セッション開始3分前からは当日予約なしでも受付が可能なため、運良く参加することができました。
以降では、私たちが参加したいくつかのセッションをご紹介します。

■エンジニアキャリア図鑑~事業に貢献するアーキテクトになるには?(安里)
このセッションは、登壇者の「アーキテクト」としての役割への考え方を通して、エンジニアのキャリアについて紹介するものでした。
「発展が早いこの業界で、5年後にどうなっていたいかを考えるのは難しい」という前提の下、エンジニアがどう事業に貢献していけるかを登壇者の経験を交えてお話しされていました。
私自身まだエンジニア歴2年弱でありますが、「5年後自分がどうなっていたいか」「事業に貢献できるエンジニアとは」を考えるきっかけとなるセッションでした。

■エンジニアキャリア図鑑~事業に貢献するアーキテクトになるには?(古謝)
業界で活躍する米久保剛さん、尾髙敏之さんのアーキテクトお二人を招き、対談形式のセッションとなっておりました。セッション名にある「事業に貢献するアーキテクトになるには?」というテーマに沿った質問がいくつか用意され、ゲストお二人がお答えして意見交換をする形となっておりました。
本セッションの中で私の印象に残った質問と回答をご紹介します。
「アーキテクトとは?」に対して尾髙さんの回答が印象に残りました。その回答は「必要な要素を発見し、目的に適うように構造化し、実現させるのがアーキテクトの本質」です。
アーキテクトとして考えるべき範囲は、システムだけに留まらず、システムを取り巻く環境や文化、組織などを整理した上で構造化し、実現していくことだと認識をしました。普段の業務では担当するシステムだけに向き合ってしまいがちですが、システムを利用するユーザやその先の事業も意識してシステムを俯瞰する必要があると感じました。
他にもお二人に対して複数の質問があり、多種多様な回答があったものの、本質的にはお二人とも上記の考え方があっての回答だと感じました。異なる事業やシステムに関わっていてもアーキテクトとして求められる姿勢や考え方は共通するものがあると感じたセッションとなりました。

■新事業へ挑戦するエンジニアに必要だった3つのスキル(安里)
このセッションは、数々の新規事業の立ち上げに携わってきた登壇者が、事業貢献に必要な3つのスキルを紹介するものでした。
エンジニアの仕事は、「システム」に着目されがちではありますが、実際にシステムを使用するのは「人」であって、「人の心をくみ取るスキル」が大切だとお話しされていました。
普段、業務の中で向き合っているのはシステムや設計書、コードではありますが、その先にいるお客様のことを考えて業務に従事すべきだと再認識させられるセッションでした。


■AIで面接練習を変える!動画面接練習サービス『AI-m(エイム)』開発の舞台裏と挑戦(安里)
このセッションは、マイナビの『AI-m(エイム)』の開発の舞台裏と挑戦について紹介するものでした。
大学入試や就職において面接の重要性が増す一方、面接の練習相手となる教員の負担が増加しているという現場の課題を、AIの開発を通して、どう解消していったかをお話しされていました。
「面接練習で話す内容には個人情報が含まれる」、「面接でよく使われる「御校」といった単語をどうAIに認識させるか」などといった課題に対してどうアプローチしたか、事業と開発がどう繋がっているかについて非常にわかりやく説明されていました。
セッションを聞いている中で「AIが行うフィードバックについてのテスト観点ってどんなものだろう?」と疑問に感じましたが、「正解がない中で、意味のある選択を重ねていく」とお話しされており、非常に気づきの多いセッションでした。

■SQLアンチパターン第2版 ―データベースプログラミングで陥りがちな失敗とその対策(古謝)
この業界で著名なt-wadaさんこと和田卓人さんがスピーカーとして登壇されておりました。名著である「SQLアンチパターン」の第2版が出版されたとのことで、本の紹介をメインとしたセッションとなっておりました。
DB設計に失敗した場合は、システム稼働後の影響が大きくリカバリも難しいため、本書ではDB設計やSQL記述の際に避けるべき方法が記載されていると紹介がありました。
本セッションの中でも特に印象に残ったのは、「アンチパターンの見つけ方」です。
プロジェクトでアンチパターンが使われているとき、メンバー間での何気ない会話がアンチパターンを見つける手がかりになる、ということです。例えば、「リストの要素に絶対使われない文字って何だっけ?」など、普段の開発業務ではあまり気にしないような話題が出てきたときはアンチパターンに気づくヒントになる、と具体例がありました。
こちらは私自身も業務をやっていて感じる部分があり、「どうしてこんな話をするんだろう?」と思ったことが、後々不具合や障害の原因となっていたこともあります。普段からそういった違和感に気づけることがアンチパターンの発見にもつながると感じました。


私は今回初めてDevelopers Summitに参加しました。こういったイベントではAIや最新技術について扱うイメージがあり、少し敷居が高いのかなと思っていましたが、エンジニアとしてのマインドセットやキャリアについて扱うセッションも多くあり、非常に有意義なものでした。
自身の知見を広げながら、チームに還元できるものもたくさん学べたと感じているため、日々の業務に生かしていきたいと思っています。

前の記事
一覧に戻る
次の記事