みなさん、こんにちは。
人財開発グループの照屋です。
先月末の5月26日に、沖縄で開催されました第57回IBMユーザーシンポジウムに弊社社員が参加してきました。
今回はそのレポートをお届けします。
【参加してきたセッションの報告】
①オープニング 日本IBM 山口社長あいさつ
特徴的だったのが「IT」という言葉を一度も使わず、すべて「テクノロジー」と表現していたことでした。
今後はこの風潮が広がっていくのかもしれませんね。
②基調講演「世界で初めてサンゴのゲノム解析に成功」 OIST 佐藤先生
素人には難解なゲノムの話をわかりやすくご説明なさっておりました。
少人数でゲノム解析を成功させた秘訣や、その中で判明したこと、
現在研究しているオニヒトデ大発生のメカニズム研究をご紹介いただきました。
③分科会1「AIから量子コンピュータまで先進技術によるDX」 日本IBM最高技術顧問 久世氏
IBM基礎研究所と、研究の成果としての200ペタFLOPを叩きだすスパコン、
IBM Summitや1ミクロン角の超小型PC、
クラウド上で実用化されている量子コンピュータのIBM qについてお話しされておりました。
話には聞いていた量子コンピュータがもう実用段階に移行していると知り、大変驚きました。
④分科会2「AIを活用したIT人材向け性格スキルアセスメントツール」 JGS研究チーム 三井住友トラストシステム&サービス 佐藤氏 他
IBMパーソナルシステムというAIを活用し、IT人材の性格スキルを診断、
IT業界著名人30人との比較を行うことで、優秀なIT人材の採用・育成につなげる試みが行われているようです。
⑤分科会3「トラブルプロジェクトの最短リカバリー手法」 投稿論文 コベルコシステムズ 梶原氏 他
トラブルの真因が以下の4つが多いことに着目し、分析・解決していく取り組みを発表されておりました。
1. システムアーキテクチャがわからない
2. お客様の要件が決まらない/曖昧
3. メンバースキルのアンマッチ
4. 現システムの全豹が見えない
こちらは大変参考になったため、現場へ持ち帰り活用してみます。
⑥特別講演「ウチナーの心を未来へつなぐ」 宮沢和史氏
「島唄」で有名なTHE BOOMの方です。 県立芸術大学の非常勤講師も務めております。
現在は音楽活動以外に、黒木(クルチ)の植樹や沖縄民謡奏者の弾き語り映像アーカイブを行っていらっしゃるそうです。
今回の大会に参加した全体の所感としては、
どなたも地道な研究を重ねた結果としての素晴らしい研究成果であり、日々の自己研鑽を継続する大切さを強く再認識するきっかけとなりました。
登壇をお聞きして、今回のように外部へとまとまった形で成果をアウトプットする事は、自身のスキルの棚卸に活用できると感じました。
また、X-Techといった言葉がある通り、テクノロジーは近年どのような分野にも生かせるようになってきているため、可能性は無限大です。
私自身もご登壇された方々のようにテクノロジーを通して、論文の是非を問わず何か自分自身で研究をしてみたい、と思いました。
今後もこのような先端研究に触れる場があれば、日ごろの業務に限らず
将来を見据え、より広い視野を備えていくため、積極的に参加してまいります。
それでは。