みなさん、こんにちは。品質管理部の平良です。
2日目となる本日は、有用なツールを取り上げていたセッションが印象的だったので、そんなツールを2つ紹介します。
1. JPA Modeler
http://jpamodeler.github.io/
JPA Modelerはグラフィカルに操作するツールで、その名の通りJPAをモデリングしていくものとなっています。
データベースのリレーションが複雑になればなるほどJPAの設計も当然複雑になってきます。この課題をJPA Modelerは解決してくれます。
具体的に述べると。
・アーキテクチャを可視化
・JPA 2.1ソースの生成
・JavaEE8やAngularJS1のソースコード生成
・etc
ER図のような図を作成した後、そこから具体的なコードを生成できるのが魅力的です。
[関連]
今回の記事の趣旨からはそれますが、関連する話題を2点。
・MVC1.0がJavaEE8の仕様からドロップ
日本から発売されている書籍(パーフェクトJava)でも1章分のページを割いて紹介されていたので、日本人にとってはかなり衝撃的です。
・9/15にAngularJS2がリリース ( https://angular.io/ )
現時点ではJPA Modelerが対応しているものはAngularJS1ですが、今後2も対応するよう動くかもしれません。
2. Jupyter
http://jupyter.org/
BigDataを扱うアーキテクチャとして、数年前から「Apache Spark」が注目されています。
そんなSparkを実行可能なコードとしてドキュメントに埋め込み、一見すると通常の文書なのにインタラクティブに分析やグラフの描画をしてくれる、コード埋め込みと文書作成を組み合わせたようなツールです。
実際はSpark以外のコードを実行することができますが、セッション内ではSparkが推されていました。
BigDataを活用する上で「開発者」「分析者」の2人の登場人物が出てきます。開発も分析も必要不可欠な項目ですが、開発者と分析者とではそれぞれ得意分野が異なり両者には小さくない隔たりがあります。その隔たりをJupyterが解決してくれると、セッション内でもストーリーを交えながら説明されていました。
ブラウザ上から試しに動かすことができるので興味のある方はぜひ。