こんにちは。第一ビジネス部の高田です。
6/16（日）にJJUG CCC 2024 Springに第一ビジネス部の若手メンバーの仲西さんと参加してきたのでレポートします。
■JJUG CCC 2024 Springとは
JJUG CCCとはJapan Java User Group Cross Community Conferenceの略で、日本Javaユーザグループ（JJUG）主催の国内最大のJavaイベントです。毎年、春と秋に開催されており、参加費は無料となっています。以前はオンラインでも参加可能な時期もありましたが、前回（2023 Fall）からはオフラインのみの開催となっており、今回は新宿にある野村カンファレンスプラザで開催されました。
本イベントではJavaそのものだけでなく、Java上で動く言語（JVM言語）やJavaに関連したツールなど様々なセッションが開催され、LTやアンカンファレンス、懇親会などで他のJavaユーザと交流できたりします。
★LTの様子
JJUG CCC 2024 spring公式サイト
https://ccc2024spring.java-users.jp/
JJUG公式サイト
https://www.java-users.jp/
■セッション
タイムテーブル（sessionize.com/api/v2/mqw0vro3/view/GridSmart）をみていただければわかると思いますが、JJUG CCCでは20分~45分のセッションが30件以上あり、10時～18時までびっしり詰まっています。この中で私と仲西さんが参加したセッションをいくつか紹介します。
★当日のセッション会場の様子
■JJUG総括（高田）
JJUGの1年間の活動報告枠でした。今回初めて聞いたのですが、毎年春のCCCの朝一番のセッションでやっているらしく前年度の収支報告や幹事メンバーの新任報告などがされていました。技術的な話ではなかったですが、JJUGを運営している人たちの話やオンライン/オフライン開催がコスト面で厳しい話などを聞くことができて面白かったです。また、JJUGの活動内容に地方のJavaコミュニティへの講師派遣があるようで、以前沖縄の開発者コミュニティのJavaKuecheと弊社でJavaOne報告会をやっていた時にはこの枠組みを使って講師の方にニアショア拠点へ来ていただいていたのかな？と考えたりしていました。
■Webアプリケーションセキュリティの基礎とSpring Bootでの実装（仲西）
本セッションではタイトルの通りWebアプリケーションが攻撃されるパターンとSpring Bootでの対策の実装について解説がされていました。業務内でwebアプリケーションを作成した際に知識の不足を感じていたので、復習と知識の補完を期待して参加しました。基礎ということもあり、新しい情報は特に得られなかったのですが、CSRFなど業務で触れていく中で学んだことが解説されており、良い復習の機会となりました。
■FFMでJITコンパイラを作ってみた（高田）
Foreign Function and Memory API(FFM)を使ってJITコンパイラを制作した話でした。Javaから実行可能メモリを作ったり、機械語を作成して呼び出したりと低レイヤの話が出てきてとても難しい内容でした。
マニアックな内容で個人的には一番知的好奇心を刺激されたセッションでしたが、恥ずかしながら途中から話についていけなくなってしまったので登壇者の方がインターネット上に挙げてくださっている資料(https://speakerdeck.com/yasuenag/ffmdejitkonpairawozuo-tutemita）を復習して内容を理解できるように努めようと思います。さらに余裕があれば私も実際に手を動かしてFFMでJITコンパイラを作ってみたいと思いました。
■イベント駆動アーキテクチャ導入の手引と共通の落とし穴（仲西）
業務内でサービスをマイクロ化してイベント駆動で動かしているので、まだ見ぬ落とし穴に関する情報などを拾えたらいいなと思い本セッションに参加しました。未踏の落とし穴に関する話は出てこなかったですが、業務内で引っかかったことのある事例の紹介があったり、同じ落とし穴でも自分たちとは異なるアプローチでの解説があったりと経験と比較して話を聞けたのが面白かったです。
■終わりに
今回は前回以上に参加者が多く一部見たかったセッションを見られなかったりもしましたが、面白いJavaの使い方や知らなかった情報に触れられてモチベーションアップにもつながりました。一緒に参加した仲西さんも「学習意欲の向上や知見の広がりを感じた」というポジティブな感想だったので、次回のJJUG CCC 2024 Fallにもまた若手メンバーを誘って参加しようと思います。また、今後はイベントに参加できなかったメンバーに情報共有することも考えて、社内の勉強会やＬＴでも参加レポートや学んだことの共有を行っていこうと思っています。